「大きな声を出しているのに、なぜか通らない」「頑張っているのに響かない」――そんな悩みを持っていませんか?
私自身も、共鳴を知らなかった頃はただ力いっぱい声を張るばかりで、喉を酷使していました。
舞台公演やカラオケの後に声が枯れるのは当たり前…。それでも「もっと大きな声を!」と頑張っていたんです。
ところが、共鳴を意識するようになってからは状況が一変。
力を入れなくても声が通るようになり、響かせる場所によって声の印象まで大きく変わることを実感しました。
この記事では、「共鳴とは何か」「声が響かない原因」「初心者でもできる共鳴トレーニング」について分かりやすく解説します。読んだあとには、あなたの声も“イイ声”に一歩近づいているはずですよ!
この記事を書いているMotto!はこんな人!

①年間1000時間以上の
指導実績のあるボイストレーナー
②声優志望、プロの声優への
マンツーマンレッスン実績が
年間500時間程度あります
共鳴とは、声が体の中の空間で響いて増幅する現象 のことです。
声帯で生まれた音は、そのままでは小さくて頼りないもの。そこに体の中の空間(胸・口・鼻腔・頭など)が共鳴箱のように働き、音を響かせてくれるんです。
よく「胸に響く声」「鼻に抜ける声」「頭に響く高音」といった表現を耳にしますよね。これはすべて共鳴の場所による違いです。
- 胸の共鳴 → 太く力強い印象
- 口の共鳴 → 明るくはっきりした印象
- 鼻腔の共鳴 → 伸びやかで遠くに届く印象
つまり、響かせる場所によって声のキャラクターは大きく変わります。
そして、共鳴する声こそが、俗にいう「イイ声」。ただ大きな声を出すのではなく、響きをコントロールすることが大切なんです。
では、なぜ声が響かないのでしょうか?主な原因は3つあります。
- 喉だけで声を出している
喉に力を入れて声を押し出すと、響きが生まれにくくなります。 - 体に力が入りすぎている
顎や舌に余計な力が入り、空気の通り道が狭くなると共鳴空間が使えません。 - 声を張ろうとしすぎる
「大きな声=いい声」と思い込み、力で声を出すと逆にこもってしまいます。

私自身もまさにこれでした。大声を張り上げては喉を潰し、カラオケに行った翌日は声が出なくなる…。しかし共鳴を意識したことで、力を入れなくても声が通るようになったんです。

1. ハミング(共鳴の感覚をつかむ)
- 口を閉じて「んー」と声を出しましょう。
- 鼻・口・胸・頭などを手で触りながら振動をチェック。
- 携帯のバイブレーションのような震えを感じられれば、それが共鳴です。
初心者でも一番実感しやすい練習なので、まずはここから始めましょう。
2. 共鳴をしながら口を開く
- 「んーあー」とハミングの響きを保ったまま口を開きます。
- 発声と共鳴が分離してしまうとうまくいきません。
- 響きが途切れない感覚を意識してみましょう。
この練習で「声を響かせたまま言葉を発する」感覚がつかめます。
3. 母音練習(声の響きを広げる)
- 「あ・い・う・え・お」を1音ずつ響かせながら発声。
- 言葉によって共鳴する場所が変わるので違いを感じてみてください。
→ 例えば「い」は鼻や頭に、「お」は胸に響きやすいです。母音ごとの響きの違いを知ることで、声のコントロール力が上がります。
共鳴の感覚が少しつかめたら、歌にも応用してみましょう。
カラオケでのチェックポイント
- 「大声」を意識せず、「響き」を意識してみる
- マイクに頼らず、自分の体の中で響いているかを感じる
声の印象を変える
- 胸に響かせると太い声に
- 鼻腔に響かせると遠くに飛ぶ声に
- 口に響かせると明るく通る声に
共鳴の場所をコントロールすることで、曲ごとに声の印象を変えることもできますよ。
そして何より、共鳴を使えると 力を入れなくても通る声 が作れるんです。
「響きを感じない」
→最初は小さな声でもOK。ハミングで振動を探すところから始めましょう。
「喉が疲れる」
息の流れが浅い可能性大。
👉 腹式呼吸とセットで練習すると改善しやすいです。
(→ 関連記事: 初心者でもできる!腹式呼吸のやり方と練習法 )
「響きが強すぎて鼻声になる」
鼻だけでなく、口や胸にも響きを広げてバランスを取りましょう。
まとめ
- 共鳴とは、声を体の中の空間で響かせること
- 声が響かないのは「喉だけで出している」「体に力が入りすぎている」のが原因
- ハミングや母音練習で共鳴の感覚をつかめる
- 共鳴する声こそが俗にいう「イイ声」

大きな声を出そうとするのではなく、「響きを育てる」意識を持ってみてください。
今日から少しずつ練習して、カラオケでも自然と響く“イイ声”を目指していきましょう!