声が裏返るのはなぜ?原因と克服法

カラオケで歌っていたら、サビで急に声が裏返ってしまった…

そんな経験、ありませんか?
せっかく盛り上がるところで声がひっくり返ってしまうと恥ずかしくなってしまいますよね。

でも安心してください。
声が裏返るのは才能のせいでも、声が弱いせいでもありません。

きちんと「原因」があり、それを理解すれば克服することができます。

この記事では「声が裏返る原因3つ」と、それを克服するためのボイトレ法、
さらにカラオケでの実践ポイントをわかりやすく解説します。

この記事を書いている人

この記事を書いているMotto!はこんな人!

①年間1000時間以上の

指導実績のあるボイストレーナー

②声優志望、プロの声優への

マンツーマンレッスン実績が

年間500時間程度あります

声が裏返るのはなぜ?主な原因3つ

喉に力を入れすぎている

高音を出そうとすると、つい喉に力を入れて張り上げてしまいます。

このとき声帯や周りの筋肉が緊張して硬くなり、振動が不安定になることで声がひっくり返るのです。

声帯は振動することによって声を作っています。
その振動が何かしらの原因で乱れてしまうと、震え方が変わってしまいます。

息の支えが足りず声が安定しない

声は「息」で支えるものです。

腹式呼吸ができていないと息が途切れ、声が弱々しくなり、結果的に裏返りやすくなります。

腹式呼吸の目的は「息をコントロールすること」です。
息がコントロールできる=声がコントロールできると言っても過言ではないので、
呼吸の改善は裏返り対策には重要になります。

地声と裏声の切り替えがスムーズにできない

人の声には「地声」と「裏声」がありますが、この切り替えがスムーズでないと声がひっくり返ります。

特に初心者は「声区の境目(換声点)」で裏返りやすい傾向があります。

声区の切り替わりポイントは人それぞれです。
一番知る方法としていいのはスマホとかでピアノのアプリを入れてみて、
下の音から順番に出していってどこで裏返ってしまうかを知っておくことです。

声が裏返るのを克服するためのボイトレ法

リップロールで喉の力みを取る

唇をプルプル震わせながら「ぶ〜」と声を出す練習です。

リップロールは喉の余計な力を抜き、息の流れを整えてくれるので、裏返り防止に効果的です。

唇がなかなか震えない人は唇周りのどこかに緊張がある可能性があります。
唇そのものに力が入りすぎていることもかなりあるので、注意してみてください。

腹式呼吸で息の支えを作る

お腹に手を当てて深く息を吸い、お腹を膨らませてから声を出しましょう。

声を出すときは「お腹をへこませる」意識で息を送り出します。

これにより声が安定し、裏返りにくくなります。

腹式呼吸についてはこちらの記事でもう少し詳しく解説していますのでよければ!
初心者でもできる!腹式呼吸のやり方と練習法

地声から裏声への切り替え練習(ブリッジトレーニング)

「ら〜」と声を出しながら音程を上げ、自然に裏声へ移行する練習を繰り返します。

最初は裏返ってもOK!練習を重ねることで、地声と裏声がなめらかにつながり、克服につながります。

コツは声が大きくならないように行うことです。
声が大きくなっている=力が入ってきていると思うくらいでやってみると良いかも!

カラオケで裏返りを防ぐコツ

  • 無理に原曲キーで歌わない
    原曲のキーが高い曲を無理にそのまま歌うと裏返りやすくなります。
    原曲キーが楽しいのはとても理解できますが、キーを下げる勇気も大事です。
  • 高音は裏声を混ぜて歌う
    「全部地声で!」と頑張ると声帯に負担がかかります。裏声をうまく混ぜればスムーズに歌えます。
    ポイントは、どこの音を裏声で歌うか決めておくことです
  • 喉が疲れたら早めに休む
    声が裏返るときは、喉や周りの筋肉が疲れているサインでもあります。
    数曲ごとに休憩を取ると、長く歌っても安定します。
    一曲を多人数で歌うのもおすすめです!

僕自身の体験談(裏返りから克服まで)

僕も昔はアニソンが大好きで、サビを「全部地声で歌いたい!」と頑張っていました。

でもどうしても高音で裏返ってしまい、カラオケで恥ずかしい思いをすることもありました。


そこで裏声の練習を取り入れたんです。
最初は不安定でしたが、地声と裏声を行ったり来たりする練習を続けた結果、徐々にコントロールできるようになりました。

今ではスムーズかつパワフルに高音を出せるようになり、アニソンも気持ちよく歌えるようになりました。

この経験から「声が裏返るのは才能ではなく、練習で克服できる」ということを強く実感しています。

まとめ|声が裏返るのは才能ではなく練習で克服できる

声が裏返る主な原因は以下の3つです。

  • 喉や周りの筋肉に力が入ってしまっている
  • 息のコントロールが不十分で安定していない
  • 地声と裏声の切り替えがスムーズに行えない


原因が分かっても、いざやってみるとやっぱりうまくいかないってことは結構あると思います。


でも大丈夫です。

リップロールや腹式呼吸、地声と裏声をつなぐトレーニングを行えば、声は必ず安定していきます。

声が裏返るのは「才能の問題」ではなく「仕組みを理解していないだけ」。
ぜひ今日からボイトレを始めて、カラオケで裏返らない声を手に入れましょう!

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