台本を渡されたけど、どう読めばいいかわからない…。
ただ文字を読んでみたら、なんだか棒読みになってしまう…。
そんな経験はありませんか?
実は台本読解には「コツ」があります。
今回は初心者でも実践できる、台本読解の基本ステップ3つを紹介します。
この記事を書いているMotto!はこんな人!

①年間1000時間以上の
指導実績のあるボイストレーナー
②声優志望、プロの声優への
マンツーマンレッスン実績が
年間500時間程度あります
「先生、台本をもらったんですけど…正直どう読んだらいいのか全然わからなくて…。ただ文字を読むと棒読みになっちゃうんです。」
「そうだよね。最初はみんな同じことで悩むんだ。大事なのは“ただ文字を読む”ことじゃなくて、“台本を理解する”こと。今日は初心者でもできる、台本読解の3ステップを一緒に整理してみようか。」
ステップ① 台本を全体で理解する
多くの初心者がやってしまうのは、いきなりセリフだけを声に出して読むことです。
でもそれでは「誰が誰に話しているのか」「どんな場面なのか」がわからず、ただの棒読みになってしまいます。
まず最初にやるべきことは 台本を全体で読むこと。
- 物語の流れをざっくりとつかむ
- 登場人物の関係性を整理する
- 舞台設定やジャンル(シリアス/コメディ/日常的など)を把握する
ポイント:「まだ声に出さなくていい」こと。
一度“地図を広げる”イメージで全体を理解すると、その後の読解がとてもラクになります。
ステップ② キャラクターの感情をつかむ
次にやるべきことは キャラクターの感情を理解すること。
同じ「ありがとう」というセリフでも、状況や心情によって意味がまったく変わります。
- 本心からの感謝なのか?
- 泣きながら言っているのか?
- 実は皮肉で言っているのか?
セリフの前後を読んで「このキャラクターは何を感じているのか?」を想像しましょう。
台本の余白に「怒り」「寂しい」「安心」など、ひとことで感情を書き込む。
声に出すときに自然と感情がのりやすくなります。
ステップ③ 声に出して練習する
理解した内容と感情を、実際に声に出して表現してみましょう。
- 感情を意識して声に出す
- 録音して自分の声を聞き返す
- 感情が伝わるかどうかを確認する
録音して聞いてみると、自分では気づけなかった「棒読み感」や「間の不自然さ」に気づけます。
声優やナレーターを目指す人だけでなく、朗読や舞台の初心者にも効果的な練習法です。
初心者がやりがちなNG例
せっかく練習しても、次のようなパターンに陥ると成長が止まってしまいます。
- いきなりセリフを声に出してしまう
- 感情を込めすぎて不自然になる
- 息継ぎや発声を軽視して、最後まで声が続かない
👉NGに共通するのは「準備不足」。
台本を理解し、感情を整理してから声に出すことで、自然な表現につながります。
まとめ
台本読解の基本はとてもシンプルです。
- 全体を理解する
- 感情をつかむ
- 声に出して練習する
この3ステップを繰り返すだけで、棒読みから自然な表現へと変わっていきます。
生徒さん「なるほど…!文字をただ読むんじゃなくて、理解してから声に出すんですね。」
私「そうそう。演技は“感情を伝えること”だから、声を出す前の準備がすごく大事なんだよ。」