声優になりたいと思って、
養成所の門をたたき、
今まさに通っている。
または、これから養成所に通おうと思っているあなたへ。
ただただ、養成所に通えば声優になれるなんて思ってませんか?
養成所から声優になるにはとんでもない生徒数の中から、事務所の所属者に選ばれる必要があります。
周りの人と同じことをやっていては、なかなか選ばれないのではないでしょうか。
今回は
どうしても声優になりたいあなたが
養成所のレッスンを受ける上で
絶対にやってはいけないこと3選
をお届けします。
この記事を書いているMotto!はこんな人!
①年間1000時間以上の
指導実績のあるボイストレーナー
②声優志望、プロの声優への
マンツーマンレッスン実績が
年間500時間程度あります
養成所に行くときに、全て講師の方から教えてもらおうと、受け身になっていませんか?
養成所は確かに学校のような側面がありますので、教えてもらうことが多いのは事実です。
そのカリキュラムを見て、養成所を選んだ方もしばしばいらっしゃるでしょう。
カリキュラムがしっかりしていて、ためになるレッスンをやらされるところもあれば。
どうしてそんなことをさせるのか理解できないようなことをやらされたり。
はたまた、声優とはなんの関係もないことをやらされることもあるでしょう。
しかし、全てこの”やらされている”というマインドでいる限り、養成所のレッスンは自分のためにはなりません。
学校の授業を”やらされてる”と思って受けていた方ほど、こうなってしまいます。
大事なことですが、養成所は学校の姿をしていますが、学校ではありません。
本当に学校の延長で受け身のようにやっていては、抜きん出た存在には慣れません。
- 自分から疑問に思ったことは質問しに行ったり
- 出された課題の一歩先を歩けるように努力したり
- 自分で工夫できることをとことん工夫したり
もし、周りより一歩でも先に進みたいのであれば、貪欲な姿勢で養成所に通ってください。
養成所のレッスンは、名前こそレッスンですが、発表の場です。
毎回のレッスンがオーディションのようなものです。
その発表の場での成績で、所属できるできないに関わってしまう養成所もあります。
なんとなく教えてもらおう、なんてマインドで通っている場合ではありません。
多くの養成所は複数人から構成されるグループレッスンです。
自分が演技をしたりしている時間は思ったよりも短いものです。
例えば、3時間レッスンで、20人のクラスでレッスンを受けているとすれば、
一人あたりの持ち時間は
たった「9分」
しかも、全てを発表やセリフで使ったりするわけではないわけですから、もっと短いはずです。
その”9分”以外の”2時間51分”、もしかして気を抜いてたりしませんよね?
他の人がセリフを演じていたり、講師の方がそれに対してダメ出しをしているのを、
まさか聞いてないなんてことはないですよね?
とっても、もったいないです!!
そこにはあなたの演技を良くするヒントが、これでもかというくらい溢れているのです。
グループレッスンの一番の強みは、他の人の演技を盗めることです。
ぜひ、自分が喋っている時間以外の時間を、有意義な時間にできるようにしてみてください。
演技の幅がどんどん広がるかもしれませんよ。
さて、ここまでの二つを実践してみて、
クラスでは一番上の自信がある、というそこのあなた。
天狗になっていませんか?
ちょっと厳しい書き方になりますが…
クラスで一番になったからと言って、なんなのでしょうか。
その外には、もっと上手い人、魅力的な人がたくさんいます。
養成所の中だけではなく、
- その先の事務所に所属されている先輩
- 他の事務所の先輩方
- 他の養成所を勝ち上がってきた同期、後輩など
あなたが見据えるべき相手はもっと他にいるはずです。
クラスの中だけで満足していては、いつか訪れる彼らとの勝負の際に全く歯が立たないことでしょう。
外に出た時のことを考えて、クラスの中ではぶっちぎるくらいの勢いでいてください。
クラスでぶっちぎることができないのであれば、外に行けば相手にもされません。
- 発声
- 滑舌
- 演技
全て、満足するレベルに到達することは、ずっと続けていてもないかもしれません。
井の中の蛙になってしまってはおしまいです。
何度も言いますが、養成所は学校の姿をしていますが、学校ではありません。
学校の中で一番になっても、何もないのです。
ぜひ、外の正解を意識して研鑽をやめないでくださいね。
声優になりたいと思って養成所の門を叩き、
たくさんの時間を使ってあなたは声優への道を歩んでいるはずです。
無駄にしていいお金も、時間も、これっぽっちもありません。
カリキュラムを受けているだけで、もちろんある程度は上手になったり、タメになったりすることでしょう。
しかし、この世界は自分が動こうとしない限り、なかなか成長できない分野でもあります。
声優になりたいという欲を忘れずに。
いつまでも貪欲にレッスンに臨んでいっていただけるよう。
そして、ここを訪れた方が一人でも多く羽ばたけますよう。
心より祈っております!