【大差は無い?】声優の発声って特別な違いがある?現役ボイストレーナーが紐解きます!

優成くん
優成くん

声優の発声って、なんか特別なことしてるんですか?

Motto!
Motto!

今回は直球な質問だね、笑

どうしてそう思うんだい?

優成くん
優成くん

明らかに、一般の人と喋り方が違うというか…

他の俳優さんとか、歌手の人とかと違うなって思って。

なんか特別なことしてるのかなと思って。

Motto!
Motto!

んー

そんなに特別でも無いと言えば特別でも無いかも。

優成くん
優成くん

え?じゃあなんであんなに差が出るんですか?

Motto!
Motto!

少し気をつけることを変えると、違う声になったりするかもね。

声優さんって、結構特殊な声をしている方が多い印象ですよね。

何か特別なことをしてるんじゃないかって思っている方もいると思います。

もちろんトレーニングはしているのだろうけど、同じトレーニングをしているであろう歌手の人や俳優さんとも何か違う…

特別なことやってるのかなと思ってしまうのもわかりますが、

意外とそんなことはありません。

現役ボイストレーナーで、声優も俳優も歌にも精通しているMotto!の思うことを書いていきますね。

この記事を書いている人

この記事を書いているMotto!はこんな人!

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①年間1000時間以上の

指導実績のあるボイストレーナー



②声優志望、プロの声優への

マンツーマンレッスン実績が

年間500時間程度あります

同じ発声なので、他の発声と大差は無い

発声方法と言っても、

そんなにたくさんの種類があるわけではありません。

  1. しっかりした呼吸で
  2. 身体や声帯の力を抜いて
  3. 声をしっかり響かせて
  4. 滑舌良く発声する

簡単に表すとこういう流れになります。

Motto!
Motto!

もちろん、もっと詳しく書けば複雑になるんですが、苦笑

この発声の流れは、声優でも歌唱でも俳優でも、

何も変わりません。

ので、

声優さんだけが違う発声方法を使用している、というわけではないのです。

なので、たまぁにこういう方がいらっしゃるのですが…

  • 声優を目指してるなら歌の発声はやっても意味がない
  • 大きい声が必要じゃないんだから、呼吸はやっても仕方がない

この辺はぜーんぜん的外れ、ってことになります。

ある方面から見ると一理はあるかもしれませんが。

一般の人が、発声を学んで、良い声になる方法は、そんなに大きく変わらないということですね。

しかし、僕らのところへ届く声に三者三様の明らかな違いがあるのも確かですよね。

では、もっと細かく見ていきましょうか。

とは言っても、全く同じではない

先ほど説明した4つの流れは変わりませんが、

少しずつ使い方を変えている側面があるとMotto!は思ってます。

例えば、こんな感じです。

1、しっかりした呼吸で

※声優の場合

マイクに声を乗せる必要があるので、必要以上の息を使うと、声が拡散してしまったり、息が無駄になってしまう。ノイズが乗りやすくなることもある。

しっかりマイクに声を集められるように、適切な量で発声できるようブレスコントロールをする必要がある。

※歌唱の場合

マイクを使用するかしないかで発声方法が大きく異なる。

マイクを使用する場合、声優と同じ方面の考え方が良いこともあるが、

一般的には空間に音を響かせたり、音域を広げる必要があるので、声優よりもたくさんの息を使う必要がある。

※俳優の場合

カメラ前なのか、舞台なのか、演技をする媒体で発声の方法は大きく異なる。

カメラ前の場合、必要以上の息を使うとわざとっぽく聞こえることがあるので必要最低限に。

舞台上では声を響かせ、声を観客席へ届かせる必要があるのでたくさんの息を使い、ブレスコントロールする必要がある。

呼吸だけで、これだけ差が出てきてしまいます、笑

やっていることは同じ呼吸、主に腹式呼吸を指しているのですが、

それぞれ適したカスタマイズが必要になる、ということになります。

Motto!
Motto!

呼吸についても腹式呼吸が神様のように崇められますが、意外とそうでもないと、Motto!は考えています。

このような違いが、2〜4にも言えることになりますが、

やはり大差のないところもあります。

2、身体や声帯の力を可能な限り抜いて

ここはそれほどの大差がありません。

もちろん、カスタマイズが必要な側面はあるのですが、力が抜けている方が良いというのは概ね一緒です。

Motto!
Motto!

例えば、歌唱の発声が難しいのは、この部分が特に複雑だからですね、苦笑

3、声をしっかり響かせて

鼻腔共鳴や、その他共鳴をしっかり意識する、という大きな部分は変わりませんが、少し違う部分があります。

※声優の場合

鼻腔共鳴ももちろん大事ですが、口腔の共鳴(口の中の共鳴)をしっかり使うことが大事です。

後述する滑舌にも関係します。

また、大きく響かせる必要はなく、ピンポイントで響きを操作する力が必要になります。

※歌唱の場合

鼻腔共鳴やその他共鳴を大きく使い、たくさん声を響かせることを意識します。

歌い方によっては声優同様、ピンポイントで響かせるなどの技術が必要になることもあります。

※俳優の場合

カメラ前などでは、できるだけポイントでの意識を。

舞台などの広い空間では、よく声を響かせる意識を。

しかし、広い空間では逆に声が拡散してしまうとセリフが聞き取りづらいことも。

4、滑舌良く発声する

滑舌が良いに越したことはないですが、求められる精度の差が大きく出るのがここです。

※声優の場合

マイクを通して声のみでの表現をする声優は、滑舌の良し悪しが顕著にわかってしまう職業です。

特に一音一音の発声に気を配り、精度を可能な限り高める必要があります。

先述した口腔をしっかり広げることで母音の発声が良くなることがあります。

※歌唱の場合

滑舌やキレ感が良いに越したことはありませんが、昨今は必須技能ではないと考えています。

少し滑舌悪く歌う方がカッコよく聞こえる場合もあるので、一概に鍛えた方が良い部位とは言えません。

※俳優の場合

表情や身体の表現でも伝えることができるため、声優ほどの精度の高さは求められません。

ただ、根本的には言葉を伝える職業なので、滑舌の良さは必要です。

比重が高いのは確かなので、怠っていいわけではありません。

かるーく書いただけでも結構な長さになってしまいましたが…

これを特別と感じるのであれば、特別なことをやっているのかもしれませんね、笑

自分が使いたい発声を使いこなせるようになろう

声優に限らず、

発声の根本は変わりません。

ただし、使用したい声や場所、目的によって少しずつカスタマイズする必要があるのは事実です。

与える印象なども、発声の違いで大きく変わってきます。

声優になりたい人はもちろん、普段の話し声を変えたい人にもトレーニングは基本有効です。

もしご興味がある方は、近所のボイストレーニングを教えてくれる教室に行ってみてはいかがでしょうか。

声のトレーニングは、一生ものになるはずです。

鍛えて損するものではないと、Motto! は断言できます!

Motto!
Motto!

こちらからも定期的に声のお話を発信しますので

こんなことを知りたいなどあれば、ぜひ教えてください!

質問箱があるので、匿名でご質問OKです!

下記のURLからぜひご質問くださいね♪

https://peing.net/ja/motto_voice

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